■友へ/チング

《友へ/チング》2001年韓国
監督/クァク・キョンテク、主演/ユ・オソン

AMCイクスピアリ16にて、韓国で「シュリ」「JSA」を超えるヒットを記録したという「友へ/チング」を見ました。

釜山に住む4人の少年、やくざを父に持つジュンソク、葬儀屋のドンス、秀才のサンテク、お調子者のジュンホは幼なじみで親友だった。
中学は別だったが高校でまた一緒になった4人は昔のようにつるむが、4人の進む道はそれぞれ少しずつ違っていた。
高校時代のケンカ事件をきっかけにジュンソクとドンスは裏の世界へと足を踏み入れる。
やがて二人は対立する組織でのし上がっていく・・・
というお話。

ストーリーに真新しさはないが、役者の演技と迫力で飽きずに見れた。
そう、この映画には「おお!」と強烈に引きつける魅力があるわけではない。
この手の青春映画は、どれだけ作り手側が思い入れを込められるか、だと思うのだが、そういう意味では成功だと思う。
それとこの映画は役者の熱演が光っている。
ジュンソク役のユ・オソンは「アタック・ザ・ガスステーション」ででくの坊を演じていた役者だが、この映画ではさらに度迫力のアクションシーンを見せてくれている。
ドンス役のチャン・ドンゴンは、それまでアイドル系のスターだったが、この映画のヤクザ役でまた新たな一面を見せたとか。確かにこの映画で一番迫力があり光っていたのがチャン・ドンゴンだった。
彼の目に魅せられた人も多いだろう。
ラスト近く、ヤクザの世界で這い上がろうともがいていた彼の目から、フッと狂気が引いていくシーンの目の演技は素晴らしかった。

「ところで清めの豆腐ってなに?」

私的面白度★★★
オススメ度★★★★
バカ映画度★

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