■戦場のピアニスト

《戦場のピアニスト》2002年フランス=ドイツ=ポーランド=イギリス
監督/ロマン・ポランスキー、主演/エイドリアン・ブロディ

シネ・セントラル浦和にて、ホロコーストものの力作「戦場のピアニスト」を見ました。

ポーランドに侵攻したナチスドイツは、ユダヤ人をゲットーと呼ばれる居住区に押し込める。
ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)とその家族もゲットーに移住を余儀なくされる。
ユダヤ人を絶滅させようとするナチスは、さらにユダヤ人だちを強制収容所へと移送させる。
なんとか収容所行きを逃れたシュピルマンだが、そこから壮絶なるサバイバルが始まる・・・
というお話。

ナチスドイツによるユダヤ人虐殺が目を覆わんばかりのリアルさで描かれる。
そこからなんとか逃げ出して生き延びようとするシュピルマンだが、彼には映画の主人公らしい格好良さや力強さは微塵もない。
あるのは生き延びるために食料を求める本能と、生への執着心のみ。
そしてクライマックスの廃墟のシーン。
それまでのぎらついた目のサバイバーから、ピアニストの自分を取り戻すシーンの美しさよ。
とても重くて辛い映画だが、素晴らしい映画でもある。

ちなみに、この映画は実際にホロコーストを生き抜いたシュピルマン自身の手記を元にした実話である。

私的面白度★★★★★
オススメ度★★★★★
バカ映画度★

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