■多桑−父さん−

《多桑−父さん−》1993年台湾
監督/ウー・ニエンジェン、主演/ツァイ・チェンナン

シネ・エイジア浦和にて、台湾映画「多桑−父さん−」を見ました。

少年ブンケンの父親は台湾北部の金鉱で働いていた。
日本が好きで、ラジオでは日本の放送を聞き、自分のことを「トーサン」と呼ばせる。
夢は「日本に行って富士山と皇居を見る」こと。
貧しい家庭で必死に生きる家族と父親の生き様を、派手な演出や誇張を排除して子供の目から淡々と描いた作品。

何の説明もなく、家族の日常を描いているので、最初は登場人物が判別できなかったり、話がつかめなかったりしますが、そういう日常の描写があるからこそラストシーンでの静かな感動が生まれる。
子供の父親への思いが、切々と綴られている。

私的面白度★★★★
オススメ度★★
ばか映画度★

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