■パワー・オブ・ワン

《パワー・オブ・ワン》1992年アメリカ
監督/ジョン・G・アビルドセン、主演/スティーブン・ドーフ

シネ・センゼニナ浦和にて、以前見て感動した「パワー・オブ・ワン」を見ました。

南アフリカで生まれ育った英国人PK。
幼くして両親を亡くすが、ドイツ人ピアニストのドクから人生を教わる。
やがて始まった第2次対戦の影響でドクは収容所に入れられてしまうが、PKはそこで出会った黒人ピートからボクシングを教わる・・・
というお話。

「ロッキー」のアビルドセン監督がボクシングを題材にした少年の成長の物語を、南アフリカの人種隔離政策を絡めて描く。
とにかく音楽が素晴らしい。南アフリカのコーラスグループによるアカペラ曲の数々はどれも直接心に訴えかけてくるような響きがある。
特にラスト近くの葬儀のシーンで黒人達が歌うアカペラが流れてくるシーンは涙ものです。

アメリカ映画らしく善悪がはっきりしているところがちょっと鼻につきますが、パワーがあって、映画としてとても面白い作品です。
ドク役のアーミン・ミューラー・スタール、ピート役のモーガン・フリーマン等、脇を固める役者もとてもいいです。

個人的にはまじない師の奇妙なダンスとその後の笑顔がとても印象的でした。

「どんな疑問であれ、答えは全て自然の中にある」

私的面白度★★★★★
オススメ度★★★★
バカ映画度★

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