■鬼が来た!

《鬼が来た!》2002年中国(モノクロ作品)
監督・主演/姜文

新宿武蔵野館にて、話題の中国映画「鬼が来た!」を見ました。

1945年、日本統治時代の中国のある小さな村にすむマー・ターサン(姜文)の家に、銃を持った何者かが現れ「荷物を預かれ。5日後に取りに来る」と言い麻袋を二つ置いていく。
中には日本兵の捕虜・花屋小三郎(香川照之)と中国人通訳が入っていた。
この二人を日本軍へ渡すべきか、それとも殺してしまうかべきか? 
村人達で会議を開いた結果、「取りに来る」という言葉を信じて待つことにするのだが・・・
というお話。

小さな村で百姓をして暮らしている人々。そこに現れた日本兵と通訳。
日本兵は悪態をつくが、心優しい村人はとても日本兵を殺せない。
しかも通訳が、自分たちが殺されることを恐れて、花屋の言葉を勝手に変えて伝えるので、両者はまったく噛み合わない。前半はコメディ風に進行する。

しかし、戦争はこの小さな村にも容赦なく襲いかかってくる。
戦争で苦しめられるのはいつも力のない民間人なのだ。
そして彼らを苦しめるのは戦争の相手だけではない。自国の圧政にも痛めつけられる。
なんとも胸がつまる映画だった。

私的面白度★★★★★
オススメ度★★★
バカ映画度★★★
(5点満点)

もどる