■仄暗い水の底から

《仄暗い水の底から》2001年仄暗い水の底から製作委員会
監督/中田秀夫、主演/黒木瞳

シネ・フィアー浦和にて、中田秀夫+鈴木光司のリングコンビで話題になった「仄暗い水の底から」を見ました。

松原淑美(黒木瞳)は6歳の娘と二人暮らし。夫とは別居中で離婚調停で一人娘の郁子の親権を争っている。
娘を奪われないために、仕事を探し、古いマンションに引っ越すが、淑美と郁子の回りで次々に不気味なことが起こる・・・
というお話。

いつも雨が降って暗い画面。古いアパートの不気味な雰囲気がよく出ている。
それに、登場人物がどいつもこいつも変な奴ばかり。
淑美は調停で疲れて神経症気味だし、マンションの管理人はいいかげん、幼稚園の先生もどこか病的な感じがする。
おかしな人、建物に囲まれた淑美の情緒不安定ぶりを黒木瞳が好演している。

最初から最後までバンバン脅かすホラーのような怖さはありません。
淑美の心に次々と猜疑心やら恐怖心やらが積もっていく、心理的に追いつめられる恐怖を描いています。

ただ最後で淑美が取った行動について、なんとなく分かることは分かるのですが、それまでの彼女の行動原理を考えるとちょっと納得行かない部分もあります。

まあ、全体的にはまずまずといったところでしょうか。

私的面白度★★★
オススメ度★★
バカ映画度★

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