■風櫃<フンクイ>の少年

《風櫃の少年》1983年台湾
監督/ホウ・シャオシェン、主演/ニュウ・チャンザイ

シネ・ヤオマー浦和にて、ホウ・シャオシェン初期の名作と呼ばれる「風櫃の少年」を見ました。

田舎の島に住む高校を中退したアチン(ニュウ・チャンザイ)は、仲間と共にケンカに明け暮れる日々を過ごしていた。
イライラが募る彼ら3人は、新しい生活と職を求めて台湾本島の大都会・高雄へと旅立つが・・・というお話。

田舎のガキどもが都会へ出て、社会の厳しさを知り、家族の大切さを知る。
都会で初めて経験する恋、そして別れ。
誰もが経験する青春時代のひとコマを淡々と描いた作品。

この映画も余分な説明を一切排除しているため、最初はちょっととまどってしまう。
主人公3人組が等身大に描かれていて、色々な出来事はあるもののドラマチックな展開は皆無。でも、だからこそ映画のちょっとしたシーンでも見る者の郷愁を誘う。
娯楽大作と比べれば実に小さな作品だが、見終わった後いつまでも心に残る。

とか言ってるけど、見てるときは「なんか思ったより普通な感じ」とか思ってた(笑)
いい映画であることは間違いないんだけどね。
そうそう、ラストシーンはすごくよかった。感動した。

私的面白度★★★
オススメ度★★★
バカ映画度★

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